現職に不満がある場合、転職という選択肢があります
大手メーカーに勤めている方で、転職を考えた場合に「ベンチャー企業も一つの選択肢」です
この記事では以下についてご紹介します
ベンチャー企業って楽しそうだけど実際どうなの?
どんなベンチャー企業を選べば良いのか?
そもそも、転職以外でどんな選択肢があるのか知りたい方はこちらの記事をお読みください
ベンチャー企業の実態
私は実際にベンチャー企業で1年半ほど働いたことがあります
その時の経験を踏まえて、「大手メーカーからの転職」という前提でお話しします
大手メーカーからの転職
大手メーカーからの転職であれば、色々なベンチャー企業が選べると思いますが、例えば製造メーカーにいるとするならば、同じような製造メーカーのベンチャーが転職しやすいでしょう
最近では、宇宙、空飛ぶ車、ロボット、AIなど多種多様です
ベンチャー企業にも会社としての段階があり
- 創立間もないベンチャー
- 事業が軌道に乗りそうで人がある程度集まってるベンチャー
- 事業が軌道に乗り、株式上場を目指しているベンチャー
がありますのでそれぞれ私が思う実態を説明します
創業間もないベンチャー
従業員が数人〜数10人で、創業から1〜3年のベンチャー企業です
私はこの段階のベンチャー企業にいました
この段階のベンチャー企業は、人事の制度や仕事の進め方や評価の仕方など何も決まっていないと思って良いでしょう
事業の計画も構想があるだけで全く進んでいない状態と思いますし、お金もありません
製造することを目的とした企業であれば、物を作るのに最初はお金がかかりますから、お金がなくて進まないなんて事もあるかもしれません
もちろん、大手メーカーから転職した場合は給料が下がります
一方で自ら会社を作り上げていく経験を積めるかもしれないのは大きな魅力かもしれません
事業が軌道に乗りそうで人がある程度集まってるベンチャー
従業員が数10~100人で、創業から3~10年のベンチャー企業です
3~5年経つと、ある程度しっかりした会社ならば売り上げが出始めるはずで、黒字化の目途があるような段階です
人も増えてきているので人事の制度や仕事の進め方もある程度固まってきているところが多いでしょう
しかし、大手メーカーと比べれば制度や仕事の進め方が確立しているわけではないので、ギャップを感じると思います
従業員が増えるとそれだけ人件費もかかるので、資金繰りによっては会社が倒産してしまう危機に直面するようなこともあるかもしれません
自分の仕事が直に会社の経営に関わるので、エキサイティングな経験が積めると思います
事業が軌道に乗り、株式上場を目指しているベンチャー
従業員が数50~100人以上で、創業から10年以上のベンチャー企業です
大体10年すると事業が軌道に乗る、もしくは節目を迎える企業が多いです
企業の売り上げも出ており、黒字化もしている段階です
この段階になると株式上場を目指すか大手企業とのM&Aを目指すはずです
仕事の仕方も整備され始め、株式上場には人事制度を整える必要があるので、大手企業に比べて劣るもののある程度の整備はされているはずです
既に売り上げが出ている製品をもっと売り上げようとしたり、改良して新製品を出そうとしたりするので、とても忙しい段階になると思います
株式上場を経験出来る貴重な経験が得られる可能性があります
ベンチャー企業の選び方
ベンチャー企業と言ってもそれぞれ会社としての段階があります
自分にあった段階のところを選べば良いと言うと元も子もないので…
大手メーカーから転職する場合にどんなベンチャーを選べば良いかご紹介します
もちろん正解はないので、参考程度に見てもらえればと思います
様々な基準があると思いますが、働きやすさや人柄とかを無視します
繰り返しになりますが、大手のように人事制度や仕事のやり方が綺麗に整った会社はないと思ってください
以下の基準で選びましょう
- 年収が下がらない。もしくは同等
- 会社のキャッシュフローを入社したら開示してもらえる
- 作ろうとしている製品にかかるコストに対して、十分な資本金を持っている
それぞれ説明していきます
年収が下がらない。もしくは同等
私は自分がやりたい事や、やり甲斐の為なら年収は下げても良いと思っていました
実際、働いたベンチャー企業では大手の時よりも百万程度、年収を下げていました
結果として一年半でベンチャーを辞めていますが、気付いたことがあります
年収は貴方の価値です
年収は「貴方にはこれだけの価値がある」と会社から支払われるものです
したがって闇雲に自ら年収を下げてはいけません
ベンチャーから転職する時も、次の会社はベンチャーでの年収をベースに見るので、大手の時の年収に戻すのは大変です
ただし大手よりも良い年収や同等を出してもらうことはベンチャーでしたら稀です
そういう時は、交渉するか、転職するのはやめましょう
といっても、「どうしても働いてみたい!」「地方で働きたくないから転職したい!」という理由であれば、20代・30代前半であればアリだと思います
この年代であれは転職が比較的しやすいからです
会社のキャッシュフローを入社したら開示してもらえる
会社のキャッシュフロー(お金の出入りの履歴)を見せてくれない企業は多いです
実は大手は上場しているので、見れるんです
上場しているからこそ、キャッシュフローを見せる責任があるからです
キャッシュフローの何が大事なの?と思われると思いますが
「お金をどこから取ってきて、何に使っているのか。潰れる可能性があるのか」
が分かります
特に創業間もないベンチャーは潰れる可能性があるので、キャッシュフローを見せてもらえるかは確認しましょう
逆に上場を目指しているベンチャーであればあまり心配しなくても良いかもしれませんが、
キャッシュフローを見せてくれるということは「風通しが良い」ということにも繋がるので確認しておいて損はありません
作ろうとしている製品にかかるコストに対して、十分な資本金を持っている
これもキャッシュフローにつながる話です
ベンチャー企業が売りに出そうとしている製品を
「いくらで作る予定なのか(コストはいくらか)」
「今いくら持っていて、何年でお金を集めようとしているのか(十分な資本を持っているか)」
を明確に出来ない企業はダメです
もちろん、創業間もないベンチャーはお金はありませんが、計画もないのであれば「ダメな会社」です
計画を聞いて、「納得するのか」「そんなの無理だよ」と思うのかはあなた次第ですが、まずは計画を持っているのか聞きましょう
計画も何もない企業に入ってしまうと、やりがいを搾取されるのでご注意を
まとめ
ベンチャー企業にも段階があり、それぞれ良さと悪さがあります
自分がどの段階のベンチャーに合うかは「キャリア設計」で明らかにしておきましょう
ベンチャー企業の選び方もご紹介しました
働きやすさや人柄等を無視すると、「お金」が判断基準になります
年収も企業のキャッシュフローも結局は「お金」に関係することです
ベンチャー企業は忙しいことや、カオスな状態の会社が多いのですが、これで年収も低ければ
「やりがい搾取」
になりかねないので「お金」が判断基準に自然となってしまいます
自分の価値を自ら下げずに、納得いく選択をしましょう
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