理系の学生の皆さん
就職活動は研究と合わせて頭の痛い問題だと思います
今の時代の流れから、就職活動はどのように変化していくか予想し、どう対応すべきか紹介したいと思います
何の為の大学なのか
そもそも、何の為に大学に行っているのでしょうか
「みんなが行っているから」「いい会社に就職する為」「遊びたいから」
様々な理由はあると思います
正解はないと思いますが、「大学は就職予備校ではない」ことは確かです
大学がどんな場所であるか、立教新座高校の校長からの卒業の言葉(2011年)がありますので引用します
君らを待つ大学での時間とは、いかなる時間なのか。
学ぶことでも、友人を得ることでも、楽しむためでもないとしたら、何のために大学に行くのか。
誤解を恐れずに、あえて、象徴的に云おう。
大学に行くとは、「海を見る自由」を得るためなのではないか。
卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君へ。 | 立教新座中学校・高等学校 (rikkyo.ac.jp)
大学は就職予備校ではない
そういいながら、大学にはキャリア支援センターなどあり、ある意味「就職予備校」のようになっています
現在の日本では、大学を卒業していた方が就職しやすいことは事実です
しかし、別に大学卒業後に仕事をしなくてもいいはずです
大学に行く人が増え、大手企業への就職活動は難しくなってきています
「大学は就職予備校ではない」ことを意識して、
「なぜ、大学に行くのか」「大学卒業後はどうしていきたいか」「なぜ仕事をするのか」
というのを考えることが今後の人生では重要と思います
と、言っても「やりたいことなんてない」
という人が大半だと思います
とりあえず就職というのも一つの手で「どういう人生にしていきたいか」は就職してから考えるのも良いと思います
ちなみに、偉そうなことを言っている私もそうです
ただし、働きながらキャリア設計は意識して行うといいでしょう
今までの就職活動
理系の学生であれば、大学院に行ってから就職活動する場合が多いですよね
学校推薦が企業からきていることも多いので大手企業に就職は比較的しやすいです
どういう人が就職に有利なのか見ていきましょう
どういう人が就職に有利か
大学院に行けば、研究もある程度行うので企業からすると「優秀そうだ」「教養の基礎はある」とみなされます
ここに「英語が出来る」「優秀な大学卒業」「話が分かりやすい」という要素が加わるととても有利でしょう
新卒の就職活動で、企業が見ている項目は主に以下です
- 英語が出来るか
- 学歴が高いか
- 話が分かりやすいか
他にもあるでしょうが、実質上記3点だと思います
結局、学生のレベルはそんなに変わるわけでもないので、「優秀そうだな」と見せることが出来れば有利です
もちろん、「優秀そうだ」と思わせるエピソードは準備しましょう
これからの就職活動
ジョブ型雇用という言葉が流行っていますが、しばらくはジョブ型雇用にはならないでしょう
現在2022年ですが、直近5年ほどは今までの就職活動通り、就活解禁すれば一斉に就職活動がスタートするという形だと思います
ただし、実際は就活解禁時期よりも前に企業とコンタクトをして面接を進めるという形になっていく場合が多いと思います(実際、今もありますよね)
この流れがますます加速するでしょう
また、年功序列を完全に無くすことは難しいですが、優秀な人材には高給を用意するという流れも出来てきています
NECは、新卒を含む若手のトップ研究者を対象に、市場価値を考慮した報酬上限のない「選択制研究職プロフェッショナル制度」を昨年導入しました。
NEC、新卒社員を役割に応じた報酬水準で処遇する新たな仕組みを導入 (2020年3月11日): プレスリリース | NEC
ソニーでは、2015年度から年次に依らず、「現在の役割(ジョブ)」に応じて等級が定義される「ジョブグレード制度」を導入しています。ジョブグレード制度における等級制度は、“ 人” ではなく“ 現在の役割” に格付けするという考え方をとっています。
ソニーグループポータル | ソニーの「あれこれ」ぶっちゃけます | キャリアについて (sony.com)
したがって、優秀な人(もしくは、優秀に見える人)により有利な就職活動になる傾向になっていくでしょう
まとめ
これからの時代の流れから、優秀な人ほど有利になっていきます
明らかに履歴書の時点で出てくるような「英語」「学歴」「文章の簡潔さ」等は就職活動前に身に着けていた方が良いでしょう
あと、やはり忘れてはいけないのが「大学は就職予備校ではない」ということです
別に大学卒業後に就職する必要はありません
自分がどんな人生を過ごしたいのか、何をしたいのか、大学生活で考えるようにしましょう
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