就職活動は研究と同じく頭が痛い問題だと思います
そんな理系の皆さん
耳にタコが出来るぐらい聞いていると思いますが…
新卒の時は「ベンチャーよりも大手に行った方が良い6つの理由」
を、大手とベンチャーどちらも経験した私から理由を説明したいと思います
また、「ベンチャーに行きたいけど、新卒であればどんなベンチャーであれば良いか」もご紹介します
この記事を読むと以下が分かります
新卒の時はベンチャーよりも大手に行った方が良い6つの理由
ベンチャーに行きたいけど、新卒であればどんなベンチャーであれば良いかのご紹介
新卒の時は大手に行った方が良い理由
理由をあげるのであれば以下の通りです
- 教育制度が整っている
- 仕事に使うツールが整っている
- 同じような背景の人達が多い
- 日本の大手企業の実情が分かる
- 給料が良い
- 転職しやすい
それぞれ説明していきます
教育制度が整っている
大手はビジネスモデルが確立されており、利益も出ているので教育制度が整っています
新卒の時に教育といえば、例えば図面の読み方・描き方、3Dソフトの使い方、材料の種類、製作方法etc.
といった、大学でも机上で勉強したことが、実務として学べます
机上で勉強するよりも、実際にものを見たり製品を見たりする方が身につきます
もちろん教育の中には、お辞儀の仕方・名刺の渡し方・飲み会の座り方みたいな日本企業だなーと思わせるものもありますが、
名刺の渡し方だけ学んでおけば良いでしょう
仕事に使うツールが整っている
大手メーカーで技術職であれば
図面を描いたり、3Dモデルを見たり、製品を倉庫から出したり…
様々な業務があります
大手であればその全ての業務に対して、完璧ではないですがツールが整っています
特に図面を描いたり、3Dモデルを見たりするソフトは企業によってソフトの違いこそあれ、動かし方は大体一緒です(違うメーカーに行っても役に立ちます)
また、ソフトにはライセンスがないと動かないものがありますが、大手であれば、「ライセンスがないから動かない」みたいな事はほぼ無いです
ツールが整っている事で、本質的な自分の仕事に時間を割くことが出来ます
同じような背景の人達が多い
大手メーカーが同じような人達を採用するのかは知りませんが、理系の技術職であれば、大学院出身が多いです
つまり、ほぼ同じようなことを勉強している人たちが多く会話がしやすいです
価値観も近いことが多いため、馴染みやすいでしょう
もちろん、社会には色々なタイプの人間がいるので同じような背景だからといって、会話しにくい人はいます
大手であればその傾向があんまりないというだけです
日本の大手企業の実情が分かる
腐っても大手企業
日本の経済を牽引しています
大手企業は大きすぎるので、仕事が細かく分けられていますがその一端を担うことで、ある程度会社の実情が分かるでしょう
「意外とこんなもんで仕事が回っているんだなー」や「細かいところと適当なところがあるなー」などなど
思う所はあると思いますが、大手企業はまともな会社です
他にいくらでも「大丈夫か!?」みたいな会社はあるので、会社を見る目は養うことが出来るでしょう
給料が良い
同年代の人達の平均と比べれば給料は良いです
給料が良いと何が良いかというと、心に余裕が出ます・欲しいものが買えます・モテます
給料は「会社があなたをどの程度の価値があるかを見ている指標」なので高い方がやる気にもつながるでしょう
転職しやすい
大手メーカーにいたことは、他の会社からすればプラスの評価です
「大手にいた人は、大体まとも」
という話をベンチャーの人事から聞いたことがあるくらいです
ある意味、まともじゃない人はいくらでもいるということです
ただ、転職しやすいといっても、「給料が高くなるような転職」というのはやはり難しいので、不満がある場合は選択肢をしっかり考えましょう
新卒であればどんなベンチャーを選ぶべきか
大手に行くべき理由を書き連ねてきましたが
「いやいや、どうしてもベンチャーに行ってみたいんだ!」
という方もいると思います
そんな方の為に、判断基準をご紹介したいと思います
判断基準を先に述べると以下の通りです
- 事業が軌道に乗り、株式上場を目指している
- 給料が安すぎない
- 働いている人の実際の声を聴ける
それぞれ説明します
事業が軌道に乗り、株式上場を目指している
ベンチャーといっても様々な段階があります
事業が軌道に乗り、株式上場を目指している企業であれば、従業員は100人程度はいるはずです
そうであれば、売り上げもありすぐに潰れる心配はありません
株式上場を目指しているのであれば教育制度もある程度整えています
そもそも新卒を採用するようなベンチャーはこの規模の企業が多いと思いますので「事業が軌道に乗り、株式上場を目指している」という点は重要です
逆にそのような段階にないのに、新卒採用しているベンチャーは要注意です
給料が安すぎない
ベンチャーであるからには、大手と同等の給料を出せる会社は少ないはずです
ただし、「あまりに給料が安い」「もしくは給料への言及が全くない」というベンチャーは入社しない方が良いです
やりがい搾取の可能性があります
仕事が忙しいのに、給料が安いとなれば、そのうちやる気は無くなっていきます
激務だけど、「残業代は出る」「給料はまあまあ」であれば納得できる人も多いでしょう
ベンチャーの給与形態で注意して頂きたいのが、「裁量労働制」と「ストックオプション」です
裁量労働制とはあらかじめ残業代が含まれた給料が払われるパターンで、その残業代が何時間分の給与なのかはあらかじめ確認しておきましょう
大体40時間の残業代が含まれているパターンが多いですが、その残業代が含まれているにも関わらず給料が安かったら要注意です
次にストックオプションですが、これは株式上場の前に会社の株を渡しますよ~という制度です
株式上場すれば、株価は上がるはずなのでその分得しますということです
このストックオプション込みの給料の場合もあるので注意が必要です
例えば、「ストックオプションを毎月10株渡すので、その分だけ給料から差し引きますよ」という会社もあります
株式上場しなければその株はほぼ価値が無いので、単純に給料を低くされているだけです
ストックオプションという言葉に誘惑されないように気を付けましょう
私だったら、ストックオプションはいらないから、その分給料を上げてくれと交渉します
働いている人の実際の声を聴ける
ベンチャーは口コミサイトにも社内の状況が分かるようなものがほぼありません
会社のサイトに行っても、SNSを見ても、「キラキラしたもの」しかないはずです
これに騙されてはいけません!
自分が会社の経営者だったら、良いところだけしか出さないですよね
ということで、働いている人の実際の声を聴けるのは重要です
どうやって聞くかですが、
- 知り合いに働いている人がいれば聞く
- 知り合いがいなければ、働いている人のSNS(例:Linkedin, Twitter)を調べて直接聞いてみる
- その会社の近くの飲み屋さんに行き、金曜夜に滞在。社員の本音を盗み聞きする
- SNSで調べて、その会社を辞めた人に聞く
があげられます
働いている人に聞いても本音を聞けることは少ないので、辞めた人に聞いた方が本音を聞けるはずです
なかなか探すのは難しいですが、1人でも多くの情報を集めておくに越したことはないです
まとめ
新卒であれば以下の6つの理由から大手に行くのがお勧めです
- 教育制度が整っている
- 仕事に使うツールが整っている
- 同じような背景の人達が多い
- 日本の大手企業の実情が分かる
- 給料が良い
- 転職しやすい
一方でベンチャーに行きたい場合は以下の判断基準で企業を選びましょう
- 事業が軌道に乗り、株式上場を目指している
- 給料が安すぎない
- 働いている人の実際の声を聴ける
なかなか、上記の基準にマッチする企業は少ないはずです
ただし探せば無いわけではないと思うので、本当に行きたければ探してみましょう
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