転職をする場合、避けては通れないのが履歴書と職務経歴書の提出
履歴書はあまり考えずに書けるのですが、職務経歴書はしっかりと考えなければなりません
実際に私が転職活動の時に使った職務経歴書をもとに、書き方をご紹介します
ちなみにこの職務経歴書で大手企業へ転職しています
履歴書の書き方についてはこちらから
職務経歴書のフォーマット
履歴書と同じようにリクナビのHPからテンプレートをダウンロードしてきましょう
ダウンロードはこちら→https://www.r-agent.com/guide/article564/?fr=guide_564_faq3#format
職務経歴書の目的
職務経歴書はその名前の通り、「職務の経歴」を記載する資料です
企業がここで見ているのは、「この人が応募している部署で活躍出来そうか、その経験やスキルはあるか、どんな企業に何年勤めていたのか、すぐ辞めなさそうか」を見ています
つまり、淡々と職務の経歴だけ書いてしまうと書類選考が通過出来なくなってしまいます
書類に目を通す人の事を考えて書きましょう
職務経歴書の書き方
可能な限り1ページ以内に収まるようにしましょう
最大でも2ページ、3ページだと多すぎます
採用担当者も他の仕事がある中で、履歴書と職務経歴書を読んでいます
職務経歴書が長すぎると読んでもらえないことに繋がるので、ポイントを押さえて書きすぎないようにしましょう
それぞれの項目をどんなことを書けばよいか実際に私が作った職務経歴書をもとに具体的に解説します
ちなみに、これで転職は成功していますのでご安心ください(2ページにまたがっていますが特に問題ありませんでした)
職務要約
どんな仕事をしてきたかの要約になります
ここは非常に重要です
要約で採用担当者が「この人はこの部署で働けそうだな!話を聞いてみたいな」と思ってもらえないと十中八九、書類選考は通りません
応募する会社というよりは、応募する部署によって書き方を変えましょう
書き方のポイントとしては以下です
- 応募する部署が、今までの経歴と一緒の場合、その経歴をアピールする書き方にする
- 応募する部署が、今までの経歴と違う場合、可能な限り応募する部署に合う経歴をアピールする
- 可能な限り簡潔にまとめる
具体的に見ていきましょう
応募する部署が、今までの経歴と一緒の場合
応募する部署が今までの経歴と一緒の場合は簡単です
自分の経歴を存分にアピールしましょう
今までの経歴と一緒の場合というのは以下のような場合です
- 同業他社
- 同じ業界ではなくても、自分の経歴が近い場合
例を出します
私は設計の経験があり、メーカーで輸送機器の構造物の設計をしていました
仮に車の構造設計としましょう
この場合、他の自動車メーカーの構造設計の部署に応募する場合(同業他社)が今までの経歴と一致します
自動車メーカーでなくても、構造設計のスキルを持っている場合は、同じ輸送機器である鉄道であったり航空機にも応募出来る可能性はあります
この場合、自分の構造設計のスキルをアピールします
構造設計と言っても、どんな材料の構造設計なのか、局所的な部分をやっていたのか、全体部分をやっていたのか…
色々あると思いますので、応募する部署に共通点が多いところを中心に書きます
応募する部署が、今までの経歴と一緒の場合、職務要約の方には、端的にこんな会社でこんなことを何年やってきたか
というのを書きましょう
応募する部署が今までの経歴と違う場合
自分の経歴と違う部署に応募する場合、ちゃんと考えなくてはいけません
あまりに経歴とかけ離れている場合、応募しても落ちるだけです
この場合、職務経歴書に書くべきポイントとしては以下の通りです
- 応募する部署と自分の経験の共通項を探し、共通項を全面に出す
- 共通項以外でも、ポータブルスキル(調整能力や英語力、技術力など特定の会社以外でも通用するスキルのこと)もおり混ぜる
例を出します
私は設計の経験があり、メーカーで輸送機器の構造物の設計をしていました
仮に車の構造設計としましょう
さて、家電メーカーが気になり、家電メーカーの構造設計の部署に応募するとします
「車の設計をしていました」と職務経歴書に書いて、家電の設計をする部署に応募すると書類選考は通らないでしょう
設計することは同じですが、設計するものの大きさが違いすぎるのです
では、どうすれば良いのか
車の構造設計をしていたのは事実だが、凄い局所的な部分の設計をしていた→だから、家電設計のこういう部分に活かせる
というような、ストーリーが立てられるのであれば、「凄い局所的な部分の設計をしていた」を全面的にアピールするべきです
このストーリーを作ることが難しいのですが、もしストーリーを組み立てることが出来なければ応募しない方が良いでしょう
きっと書類選考で落ちるでしょう
応募する部署が今までの経歴と違う場合、職務要約の方には、応募する部署に対して自分の経験がストーリ立てして共通点を作ることが出来る経験を書きましょう
職務経歴
職務要約の具体的な内容を記載します
上から順に、入社した会社を書くのが分かりやすいと思います
「どんな会社」で「どんな役割」で「どんな仕事をしてきたのか」、「成果は何なのか」を記載します
どんな会社か
会社の名前、事業内容、資本金、従業員数、売上高、上場か非上場かを書きましょう
大手有名企業であれば、わざわざ事業内容、事業内容、資本金、従業員数、売上高、上場かどうかは書かなくても良いとのことです
私はベンチャーの経歴も記載しており、書き方を合わせる為に入れています
応募する側の企業側も、あなたが勤めている会社の事業内容等で見込みがありそうか判断しているはずなので、ベンチャー企業や中小企業の場合は、書いておきましょう
どんな役割か
担当者なのか、担当者のリーダー的存在なのか、マネージャーなのか、課長なのか、部長なのかetc.
これは書くべきだと思います
応募する側の企業があなたがどんな立場で活躍出来そうか判断出来ますし、そもそも求めている役割の人か把握出来るからです
応募している部署が「部長」クラスを求めており、あなたが「担当者」の役割しかやったことが無いのであればもちろん書類選考で落とされます
そういう判断を応募する側の企業にしてもらうために役割は書いておいてほうが良いです
役割の書き方に関して、少し盛るぐらいがちょうど良いと思います
大体30代くらいまでは担当者だと思いますが、担当者であってもリーダー的存在で、取りまとめも経験しているのであれば、「取りまとめ」と書いても良いと思います
私は実際そうしていますし、企業側(特に大企業)は取りまとめ能力を重視しているところは多いです
どんな仕事をしてきたのか
どんな部署でどんな仕事をしてきたのか書きましょう
部署の書き方に関してですが、馬鹿正直にその会社の部署名を書くのはやめましょう
会社によっては「第一○○設計部」「第二○○設計部」みたいな部署名がありますが、それを書いても応募する側の企業には「何をしているか」分かりません
相手からみても分かる、分かりやすい部署名にしておきましょう
仕事内容に関しては、簡潔にかつ応募する側の企業部署と共通点がありそうな部分を書くようにしましょう
応募する側の企業はココを重点的に見ており、「共通点があるかどうか」「一緒に働けそうか」をみています
可能な限り共通点を書くべきです
成果は何なのか
成果は選考の際にあまり見られていないと思いますが、書いておいた方がしまりが良いです
また、自分でどんな仕事の成果があったのかは客観的に知っておくことは自分の強みを把握する意味で重要です
簡潔に成果を書きましょう
この時、自分だけの成果を書こうとすると「大きな成果はないじゃん!」と思われるかもしれませんが、部署としての成果を書いておけば良いと思います
仕事というのは自分だけの力で成し遂げるものではなく、グループで成し遂げるものですから
活かせる知識・スキル
自分の知識とスキルを箇条書きで書きます
書かなくても良いですが、応募する側の企業側としたらあった方が選考で取捨選択しやすいのであった方が良いと思います
また、応募する企業側の目に留まるように、職務要約の下に書くのも良いと思います
例えば私の場合
- 構造設計
- CAD(ソフト名を書くと親切)
- 材料知識(鉄、アルミ←何の材料に対して知識があるのか書くと親切)
- 海外メーカーとの調整
等々です
出来る限り、応募する企業側の部署と共通しそうな知識とスキルを書くようにします
自己PR
書かなくても良いです
書いても数%、書類選考の通過率が上がるくらいと思います
書くとしたら、活かせる知識やスキルは何で、応募する側の企業でどんなことをしたいか、どうなりたいか等々、書けば良いと思います
採用担当者は恐らくそんなに見ていません
結局面接で聞かれることになるので、時間がなければ書かなくても良いです
まとめ
転職の際に、最初の関門が書類選考です
特に書類選考は職務経歴書が重要なので、応募する側の企業との共通点と「私はあなたの企業で活躍出来ますよ」ということをアピール出来る資料にしましょう
ちなみに、書類選考の通過率は10~20%ほどなので落ちてもそんなに気にしないでください
転職活動は甘くないです
初めての転職活動される方は、エージェントや転職経験がある友人に添削してもらうと良いでしょう
私も添削可能ですので、お気軽にご相談ください
転職の際の履歴書・職務経歴書を添削します 大手メーカーから転職を2回した経験からアドバイスします そもそも転職すべきなのか相談に乗ります 私自身、悩みながら転職を2回しています
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